理事長所信

つながりを大切に、まちづくりの輪を広げよう

 

一般社団法人 瀬戸青年会議所

第69代理事長 大橋 裕介

 

■【はじめに】

1954年に設立いたしました瀬戸青年会議所は、先輩諸兄姉が設立以来、想いをつないで瀬戸のため、地域のため、社会のひとのために「明るい豊かな社会」の実現のため青年会議所の活動を続けて参りました。そして運動が引き継がれ瀬戸青年会議所は69年目を迎えることができました。この瀬戸青年会議所の長い歴史と伝統を築いていただいた先輩諸兄姉を心から尊敬し、また先輩諸兄姉からの現役メンバーへのご指導・ご支援に対して感謝し、我々は尽力していかなければならないと深く感じてます。
この歴史と伝統を重んじながら、今の時代に即したあり方への変化を模索し、2023年度の活動をさらなる発展につなげていかなければなりません。
古き良き伝統的な様式の本質を継続しつつ、デジタル化や子育て世代の活躍推進などの新しい様式を適切に取り入れた組織改革を行っていかなければなりません。そうすることで仕事、家庭、JC活動と限られた時間の中で生活しているメンバー一人ひとりが、瀬戸青年会議所内の活動時間の割合をより対外的な活動に使う時間に割り当てていただき、まちをさらに活気づけ、まちの方々にまちの魅力を発信するための事業を構築することに使っていただきたいと考えています。
また、私は我々の周り、そして日々の活動の隅々にさまざまな機会がいつも散らばっているのではないかと考えています。そのような機会に当事者意識をもって取り組んでいくことで、新しい発見、新しいつながりがうまれ、ひとりだけではできなかったことが、より多くのひとと共に活動が出来るようになるのではないでしょうか。そこに散らばっていた機会が形となってすばらしい運動となり、成果が現れ、大きな変化を生み出していくのではないでしょうか。だから私は何事にも青年らしく真正面からぶつかっていき、瀬戸の発展のために活動を邁進させていただきたいと考えます。

■【まちの魅力を誇りに】

瀬戸の魅力は、1000年以上の歴史と伝統のあるやきもの文化であるということです。私にとっても生まれ育った瀬戸がそのように長い歴史をもっていることが誇りであり、本当にすばらしいことだと思うようになったのは、最近のように思います。インターネットの環境で見たいものやりたいことは、すぐに見つけることができる時代だから、私が小さいころには地域がどうかということには刺激が少なく、興味がいかなかったのかもしれません。しかし成長するにつれて、瀬戸で暮らす時間が長くなり、瀬戸の地域性・瀬戸のすばらしさに改めて気づかされました。瀬戸には広い大地や広大な森林といった自然が豊富にあります。それが昔からある瀬戸のすばらしい魅力の一つだと考えますし、今後も瀬戸には欠かせない魅力だと感じます。
さらに瀬戸に暮らす私たちは、新しいものを学び、作り出そうという情熱や想いが、歴史と伝統を築いてきた、すばらしい精神があると考えます。1000年以上前から続く陶器の伝統文化があり、そこへ磁器の文化が加わり、さらにセラミック・電磁気など数多くの分野に産業が広がっています。
我々瀬戸青年会議所の中にもそのような精神は受け継がれてきました。我々は新しいものを作ることはできませんが、新しいことを生み出していきたいと考えます。それは瀬戸青年会議所だけで行うのではなく、多くの人を巻き込んで、共に作り上げ、共に楽しみ、取り組んでいくことが大切だと考えます。そのような事業は瀬戸のすばらしい魅力になり、さらに瀬戸を誇りに感じることができるでしょう。
そして、そこで出会った方々、共に協力して事業を作り上げた方々との絆、そして一生懸命取り組んだ仲間との友情は、さらに我々瀬戸青年会議所メンバーを成長させると確信しています。

■【メンバー育成と会員拡大】

瀬戸青年会議所は、近年会員拡大が進んでおらず、地域人口と青年会議所メンバーの数の関係から考えると他地域より少ない傾向にあり、瀬戸青年会議所活動においてメンバーの会員拡大は喫緊の課題です。会員拡大のためにも、すべてのメンバーの成長は欠かせないことだと思います。一人ひとりが青年会議所の良さをさらに知り、新たな仲間にその良さを伝えていくことが大切です。我々は小規模の青年会議所であり、メンバーは入会歴5年以下のメンバーで構成されています。小規模組織であり経験が浅いけれども、意思決定を早く、一致団結しやすく、なにより失敗を恐れずに行動していくことができます。この組織体制を活かしながら、メンバー一人ひとりが組織運営や拡大活動やより多くの交流により深く関わっていくことで、瀬戸青年会議所の良さを一段と知って成長してもらいたいと考えます。そして瀬戸青年会議所がメンバー一丸となって、全員で瀬戸青年会議所の魅力を新入会員候補者の皆様に伝えてくことで、会員拡大につながっていくと考えています。

■【さいごに】

青年会議所活動においても40歳で卒業を迎えます。メンバーの皆様にはこの期間にしかできない青年会議所ならではの活動を体感し、広めていただきたいと思います。20代、30代の最も変化の多い年代に仕事・家庭・JC活動を行い、日々忙しくしている我々だからこそ日々自分を成長させていけると確信します。しかし大変な時もあるでしょう。思い悩んだとき、困ったときは、仲間を頼りお互いの手を取り合い、共に前に進んで参りましょう。
行動を起こし続けることがとても大切です。次のような計算があります。1.01の365乗です。1.01を365回掛け算し続けることですが、その答えは37を超えます。それは今の自分にはできなくても、今の自分の101%の努力を毎日し続けると1年後には、1年前の自分より37倍のことができるようになっているということです。努力はいまからスタートできます。少しずつ努力し続け、活動のこと、仲間のこと、瀬戸のことを考え続けていくことで、365日後には今まで自分にはできなかった大きなことが理解できるようになり、成し遂げられそうになかったことも成し遂げられるようになっていきます。瀬戸の発展のために努力したことは自己の成長という形で必ず結果として現れてきます。
メンバーの一人ひとりには、是非一年間そのような思いで多くの方々を巻き込み、瀬戸青年会議所活動に邁進していただきたいと強く感じます。
青年期の今しかできないことがたくさんあります。我々の取り組みが瀬戸のさまざまな社会課題を解決して、持続可能な瀬戸の発展につながり、そして我々自身の成長につながっているのだと確信しています。

継続は力なりです。1年間、精一杯、行動しつづけ
つながりを大切に、まちづくりの輪を広げて参りましょう。

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